タイトルはモテ本ですが、内容は「現代日本論・日本資本主義論」。
戦後、戦争と「大日本帝国」を否定した日本人。精神論の反動で飛びついたのは物質主義・拝金主義。そんな社会の中で生き残るためにオンナは敏感に「美しさ」を身につけ、雑誌はそんなオンナを創り上げるというスパイラルが生まれる。一方、戦争を失ったオトコは徐々にメス化し、「普通の男」が絶滅状態にある・・・。
男性向けに「女性マーケティングの構造」を解説する、というのが具体的な内容。
『CanCam』『JJ』とかがどういう構想で、どういう背景で、どういう人に向けて作られているかが詳しい。
確かに女性誌って、凄い。
ものすごく細かいセグメントテーションがしてあって、雑誌の中にも、雑誌間にもストーリーがある。
買わせる仕組みも巧妙。
夏には冬の服が載り、次刊には冬服を秋用に着こなす術が載る・・・みたいな。
・・・と自分で書いても何だか凄さが伝わらないので、気になる方はぜひ。
惜しむらくはタイトル。「エビちゃん現代資本主義論」のほうが売れた気がする。
内々定先の同期から留学の餞別に?もらった本。
そういう意味の発見が多い本でした。
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