2009-07-20

『レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術』(本田直之/東洋経済新報社)




効率的な人生。



レバレッジ・リーディングの著者の三部作の1つ。

①労力:仕組み化して習慣にする
②時間:計画を立てて評価する
③知識:本を読む、まねる
④人脈:環境とアドバイザー

構成はこんな感じ。「暇になったらやろう、では一生できない」はそれなりに納得。

時間の使い方をどう評価していけばいいのかなあ、と思っていたのですが、
①インプット
②アウトプット
③生活
④プライベート(家族)

と分類しているらしい。レベルが違うんですが、参考になりますね。








『もっと効率的に勉強する技術!―1時間の勉強が30分で終わる!』(高島徹治/すばる舎)




「勉強量」よりも「学び方」



「おおおおおお!」と思って、衝動買いしてしまった一冊。
勉強法に詳しいわけではありませんが、王道を行きつつ、なるべく無駄を削いだ勉強法の完成形態、という印象の一冊。というか、考え方がほとんど一緒なので、何だか嬉しくなってしまいました。とはいえ、著者のほうが何段も上なのですが。。。資格を91個も持っている人が資格試験の必勝法について説明してくれています。自分でやってるので説得力と具体性が違いますね。

①計画を立てる
②感度順にこなす
③空き時間を活用する
④インプット&アウトプットを使いこなす
⑤スキルを使う(速読、マーキング、カード)


著者が賢いのは、資格試験をレベル分けして、受かるものだけ受ける、と言い切っていること。勝てない試合はしない、ということでしょう。

基礎が8割という考え方には共感。アウトプットが重要ということはわかってもアウトプットの時間を固定で確保していなかったのですが、必須ですね。

著者によれば、休日に重要なものはカードに書き写して、平日でそれを覚える、というサイクルを重ねることが重要だそう。カード使った勉強を始めようかと思うこの頃です。





『ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル』(照屋華子, 岡田恵子/東洋経済新報社)




「会議を持つとき、文書を作るとき、それによって相手にどのようにしてもらいたいのか、どんな反応を引き出したいのか、という期待成果のないコミュニケーションは『独白』でしかない」


「ロジカル・シンキング」といえばこの本、というぐらい有名な一冊。昔から読まなきゃなあ、と思っていたのですが、ようやく購入しました。

内容は3部立てで、

①目的意識の明確化
②MECE
③論理パターンを覚える


構成を一見すれば明らかですが、「ロジカルシンキング」とは、<目的を明確にし、MECEで(漏れなくダブりなく)、既存の論理パターンに則って情報を整理すること(必要ならば相手に伝えること)>なんですねー。

③はPPTの作り方、みたいな感じ。課題に対して、結論があり、それ以下はMECEで、階層別に"So what?"(だから何なの?)"Why so?"(どうしてそうなの?)でリンクしている、という形。課題が問うている内容について論理のパターンは変わりますが、原則はそんな感じらしい。

①では、コミュニケーションの目的は「情報提供」「フィードバックをもらう」「行動を起こさせる」の3つである、と限定しています。内容もそうですが、こういう枠の嵌め方が巧みですよね。






『この人はなぜ自分の話ばかりするのか―こっそり他人の正体を読む法則 (こっそり他人の正体を読む法則)』(Jo‐Ellan Dimitrius著,冨田香里訳/ソニーマガジンズ)




読み方。



原題は”reading people”。著者はアメリカでもっとも有名な陪審員コンサルタント。陪審員には事件とは無関係の、公正な判断ができる人間が選ばれる必要があり、その選定にあたってアドバイスを与えるのがコンサルタント。ですから、限られた時間と情報から、その人を見抜くのが仕事なわけで、その技術を解説した本。

①他人について知る:
 際立った特徴から背景を推測する、
 第一印象の背景を読む、
 環境から人を読む、
 話し方から読む、
 発言より行動を見る、
 例外を知る
②自分を知る:
 他人からどう思われるかを考える、
 質問の仕方を工夫する、
 直感を積み重ねて磨く

なんだかシャーロック・ホームズみたいですね。。。
すべての行動には意味があり、その背景を探ることが人を読むことなのだ、みたいな感じ。
そりゃそうでしょうが、ある一点から解釈を広げていく発想は重要でしょう。木から森を見る感じ。

自分自身の読まれ方も気をつけないといけないというのは、当たり前のようで盲点ですよね。

で、応用編が「SPEED」

S:scan(全体を見る)
P:pare(特徴を取り出す)
E:enlarge(特徴を拡大する)
E:evaluate(集中力を保ちつつ評価する)
D:decide(安全なうちに決める)


人に限らず、いろいろ読めそうですよね。



2009-07-11

『問題解決プロフェッショナル「思考と技術」』(齋藤嘉則,グロービス/ダイヤモンド社)



「わかること」「実行できること」「結果がうまくいく」



いわゆる「問題解決」のパイオニア的な一冊。
構成はシンプルで

①思考:ゼロベース&仮説
②技術:MECE&ロジックツリー
③実施:ソリューションズ・システム

の3つ。こういう本から①②がいろんな本に切り出されていったのだなあ、と考えると何だか不思議な感じがしますね。もともと一緒に使うものなんですからね。


③のソリューション・システムとは、①②で分析した問題に対して、「この問題は解決できるか?」「YES、beacauce...」と、問題が解決できる理由を死ぬほど考えて、上から順に検証していく、というプロセスのこと。

・・・すっごいポジティブなんですね。問題解決というと、何だかどうしようもないものを淡々と分析して、淡々と実施していくイメージでしたが、「どんなスバ抜けた解決策があるかなー」とみんなであれこれ考えて「これでできるのか確かめてみよう」と動きつつ考える感じ。要は問題解決とは、言葉通りの「問題の根源を除去すること」ではなく、「問題の根源を明らかにすることで達成すべき目標を明確にし、目標を達成すること」なんですね。手段をあれこれ考え、日々実践するなら、そりゃ楽しいわ。

「わかること」×「実行できること」=「結果がうまくいく」なんでしょうか。
いずれにせよ、実行できないと意味ないんですね。





2009-07-08

『本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー』(養老孟司,竹村公太郎/PHP新書)





モノは嘘をつかない。



モノで見る文明史、という一冊。
日本を、文明レベルの100年単位のスパンで、水・エネルギーの視点から議論した内容を収録したもの。

モノで見るとは、つまりは自然科学の分野から社会を俯瞰するということ。経済学みたいな、人間のアンケートや経済活動の統計からモデルで帰納的に考えるのではなく、自然の末端のデータから社会を演繹的に構想する、という新鮮さと確からしさ。だって、人以外はみんな嘘をつかないんですもん。

凄く凄く、新鮮。


いろいろとデータを持ち出し、環境の変化から見た日本の未来論をふっかける竹村氏と、すべてに違う視点で同じように応える養老孟司。

こういう人たちの会話って、こんなに凄いんでしょうか。。。
特に養老孟司はやっぱり凄い人なんですね。

生態学、本気でやろうかと思ってしまいます。


『話術!虎の穴―現役アナウンサーが明かすトークのネタ帖』 (三橋泰介/源)




話術に王道なし



研修で、あまりにコミュニケーション力がないことに気づき、購入した一冊。
というか、最近狭い環境にばかりいて、落ちていたんですね・・・と思いたいのですが、そもそも面白い話をすることは苦手なのですよ。


本書はデパートの販売員からトークの面白さに魅せられてアナウンサーになった著者が開発した話術を学ぶ術を教える一冊。別にこれを読んだから瞬間的に会話が弾むわけではなさそうですが、王道のことを言っている印象。何でもそうですね。

ポイントは①「トークとは共感・知識・笑いである」②「アドリブは真似る練習によって作られる」③「集める・気づく・作る、で情報収集を」の3つ。

①「トークとは共感・知識・笑いである」
そのままですね。あとひねりとか、自分を少し落としこめる、とかも有効らしい。もはやどうしようもない。

②「アドリブは真似る練習によって作られる」
奇跡は奇跡的には生まれない、ということですね。自分の仮想師匠を作り、徹底的に真似ることが重要らしい。音から文章にしてさらに音読すると効果的だそうな。確かに。あとはネタを常に自分で試すことが重要。風呂の中や、友人の中で。

③「集める・気づく・作る、で情報収集を」の3つ。
たくさんの情報媒体に日々触れること、日常からネタを拾うこと、ネタを作ること、の3つ。


あとはテレビは5台買えとか、呼吸法から鍛えよ、とか、すごい感じ。笑
いろいろ勉強になります。確かにアナウンサーなら、そこまでするわ。












『図解雑学 論語』(狩野直樹/ナツメ社)



孔子の実像。


文字通り、論語の図解です。思わず古本屋で買ってしまいました。
もともと論語・孟子は持っているのですけど。

内容は論語の抜粋と内容を斟酌したもの。
論語ってそこまで難しいものではないはずなのですから、やっぱり原典をあたるほうがいいですね。。。

15志学
30而立
40不惑
50知命
60耳順
70従心

だったんですね。従心は知らなかった。

論語を読むと「孔子ってアツくて、頭の回転が早い人なんだなあ」と思うのですが、この本は読むと「孔子ってきちんとしていて偉い人なんだなあ」と思う一冊です。







2009-07-03

かぼちゃのチーズケーキ




ハッピーバースデー。


以前はことあるごとにバースデーケーキを作っていたもんですが、最近は作らなくなったなあ、と感慨にふけりつつ、サークルの先輩(といえば先輩)のために作ったもの。

久しぶりすぎて手順を完全に忘れていましたが、チーズケーキは失敗しないからいいですね。

それでいておいしい。下にはビスケット生地を引きましたが、なんだか懐かしくて、自分が一番食べていました。笑

誕生日って、誰にでも年に一度あるんですから、素敵ですね。