2008-06-29

A carpenter is known by his chips.

委任と責任。



今日、mtgの帰り道にふと
「他人に仕事を任せても、完成までの責任は自分にある」んだな、と思いました。

自分ができない仕事を、他人にお願いしてはいかんのです。
できないままで、放置していてはダメなのです。



・・・と、最近の悩みがすっきり。実は、それが書きたかっただけでした。。。



2時間で終える話し合いが、4時間かかりました。

でも、無駄じゃない、と思える最近。そんな世界って、素敵です。



明日はたぶん勝負の日です。

気合を入れて、もう寝ます。







Not can we do? but we can do.

「『できるか』じゃない。『やるか』なんだ」



久々に飲み会でした。政策勉強会のオフ会。メンバーが素敵過ぎなのです。

そこで、社会人の方にいろんな話を伺いました。

いわれたことは
・責任を取れる、間違いを認められる社会人になれ
・目標を高く


気づいたことは
・コミュニケーションベースって、大事
・優先順位付けが重要


なんだか、環境上、いろいろ考えると「できんのかな」と思っちゃいますが、
できるか、ではなく「やるか」なんです。


そんな人間になろう。




2008-06-28

『GUTS専門記述経済原論・財政学 』(Wセミナー/早稲田経営出版)













唯一、やり残した参考書。



購入してから国Ⅱ対策と気がついた本。いや、不安だったんです。
国Ⅰ対策の記述試験の参考書って、ほっとんどないんですよ。市場が小さいので。
大学受験のときは山ほど参考書があったのですが・・・資本主義とは非情なもんです。

優先順位が最低だったので、最後まで手をつけませんでした(が、ときどき参考にはした)。


オーソドックスな記述対策の本。
経済理論の基礎を満遍なく「記述」しています。国Ⅱ対策、とのことですが、国Ⅰでも問題ない。

記述試験の勉強や書き方って、ほとんどしてないわけです。
どう書くのか、どう記号を使うのか、グラフはどれほど入れるのか・・・などなど、不明なことはたくさん。
そんなことを具体例で確認できる本。どこまで前提にできるのかわかるので、便利です。

経済理論(ミクロ・マクロ)と財政学だけなのが残念ですが、充実しています。

不安な人にお薦めの一冊です。

















『演習 ミクロ経済学入門』(山本賢司/岩波書店)













レベルの高めの演習本。


公務員試験対策の本。
が、買ったのは2年前。駒場のミクロ経済学の試験対策に購入したのですね。
当時は、まったく分からず、途中で挫折しました。苦笑
それが2年後に役立つとは思いませんでしたね。



結構、レベルが高いです。
武隈先生の『演習ミクロ経済学』よりも量が多いし、難しい。

よく海外の経済学の教科書って、演習問題が山ほど載っているのですが、解答がないのです。
なので、この本をサブテキストにすれば、演習問題不足は解消できる、という構図。
著者は海外で教鞭を取っていたので、その辺の不手際を知っているんでしょう。



経済学って、もともと欧米の学問(てかほとんどそうか)なので、勉強法も違う。

ものすごく簡単には
すごく分厚い教科書+たくさんの演習問題×少ない授業(議論形式)、が欧米。
薄い教科書+定期試験ぐらいの問題演習×たくさんの授業(講義形式)、が日本。
みたいな感じ。

僕は問題をやらないと理解しない人なので、欧米のほうがよかったなあ、というのが最近の実感。
いや、要はやる気とやる時間量の問題なんですが。。。


結構、見たことのない曲線が出てくるので、試験対策にはお薦めです。
もちろん、英語ができれば上級テキストを読んだほうがよいと思いますが。









『財政読本 第6版』(井堀利宏,土居丈朗/東洋経済新報社)













公務員試験の教科書。


財政学の本です。
対象は公務員受験生向けですから、おそらく定番。

予備校の先生に「この本から出てるね」と言われたので、購入したのですが、
この本から出ていたのは試験ではなく、先生のレジュメだったような・・・。


経済理論ではなく「制度としてどう運用されてきたか、どう運用されているか」を書いた本。
先生方の考えも織り交ぜつつ、最近の時事にも対応しているバランスのよい本です。

教科書的なので、あまり面白くはないですが、論述対策にはよい本。

やはり、公務員試験勉強限定でお薦めです。








『社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論』(イヴォン・シュイナード, 森摂訳/東洋経済新報社)













MBA経営。



MBAとはManagement By Absence=「不在による経営」。
要は半年会社にいなくてもいいような仕事の仕方と、心の余裕と楽しさを持つ、ということ。

パタゴニアの創業者イヴォン・シュイナードの自伝です。
パタゴニア、とはアウトドア用品のメーカー。
「ブランドっぽい(プレミアムのついた)メーカー」というイメージでしたが、
経営者が一年の半分ほど山登りやサーフィンに行くらしく、そこで感じた環境意識を経営理念に反映させているというユニークな企業。初めて有機栽培のコットンを使って服を作った、とかそんな会社らしい。

内容はイヴォン・シュイナードの生い立ちから今まで&経営理念の解説。

ものづくりの技術から経営をはじめた人の話は「世界一の製品を作る」などと明確です。
その点、バリバリのMBA経営者よりも主張が明確で、面白い。



一点気になるのは、「経営、楽しいのかな?」というポイント。
山登りやらサーフィンは楽しそうですが、経営する楽しさは伝わってこない。

「環境を守るための企業」という理念は素敵ですが、個人が掲げるものとしてはどうかと。




仕事って、そんな義務感で「良いこと」をやるもんなのかなあ?







『日本の食と農 危機の本質』(神門善久/NTT出版)













危機の本質?



(珍しく)かなり読まれた農業経済学者の著作です。
農業系の本はやたら複雑で、市場規模も小さいので、あまりよまれず絶版ということが多いのですが、この本は「一般向けに分かりやすく本質を抉った」本として評価が高い。



主張は「農業問題の本質は①国民の当事者意識の欠如②政民官の癒着の2つ」ということ。


①について
いわゆる「お上意識」です。問題を自分で解決しようとしない(どういう定義か分かりませんが)国民。「安心(=信頼性の確保)・安全」を求めて負担をしない、有機野菜を求めても作業をしない、そんな国民像。

②について
政治家・官僚・農協(=JA)それぞれ相互依存関係にあり、中から変われない、という図式。
政治家なくして官僚はないし、官僚なくして政治家なし。農協なくして政策なし。政策なくして農協なし。農協なくして政治家・・・。



たぶん、本当です。
たぶん、みんな分かってるんです。
たぶん、みんなどうにかしたいんです。
たぶん、どうにかできる、はず。



最近は、そんな感じです。














What costs little is little esteemed.

あたまのよさ。



先日の飲み会で、友人に「頭が悪いんで、必死に勉強してるんだー。最近」みたいなボヤキ話をしていたら、もう一人の友人がカットインしてきて「お前の言うことは間違っている」と。




「『頭の良さ』とは想像力。想像力が足りない部分は知識で補うしかない。だから本を読んで、事前に見えない部分を補っていく。それによって、いろんな話が理解できるようになる。それのどこがおかしいのか」

「いや、違う。『頭の良さ』とは、相手の考えをどれだけ理解できるか、ということ。それは知識なんかじゃなく、気配りなんだ。要は相手の立場になって、どれだけ考えられるか、ということ。お前にはとりわけそれが足りない。いくら本を読んで知識を身につけたって、それができていないお前はだめだ。そんな基本ができてないんだから、いくら努力しても無駄だな」




それ以来、ずーっと考えているのですが、目の前の現実を題材として考えているのですが、
おそらく、友人の言葉のほうが正しい。


最近、論文を読めばいっぱしのことが言えることが分かってきて、
なまじそういうことが期待されるので、「論点をおさえる」「主張を整理する」とか、
そんなことばかりしていたのですが、それは自分への諦めと、うわべの塗り固め。


いつからか、自分の頭脳に対するコンプレックスがあって。
浪人か降年からか、それ以外か分かりませんが、負け癖がついているような気がしていて。
本を読むこと、知識を増やすことがこんなものを拭い去ってくれるような気がしていて。

でも、そういうもんじゃないんですね。


要は「頭いいねー」って言われたかっただけ。
でも、本当に頭がいいことって、別のことのような気がしてきています。




「(そんな風に話すと)絶対落ちるよ」

先輩に言われました。



そろそろこんな自分も卒業ですかね。












キャベツのおつまみサラダ










酒が飲める、野菜メニュー。



いや、野菜好きなので、野菜を食べないと落ち着かないのです。
揚げ物ばっかり食べて飲むのは好きじゃないので、
野菜が居酒屋で出てくるとうれしくなっちゃうのですね。



先日、友人と飲み会に行ったときに出たサラダがあまりに美味しかったので、
自分で作ってみることにしました。

見た目は、キャベツの千切りに豚肉ロースがのっているだけなのですが、
キャベツに味がついていて、箸が進むのです。酒飲み用の野菜メニューですね。
なお、豚肉がなかったので、(なぜか)かぼちゃの焼いたものを載せて、代用しています。

父親いわく「(野菜に)味がついていてよい」とのこと。
真意は読めませんが、きっとおいしかった、はず。




ちなみに、今日は郵便局で預金残高証明→スウェーデン大使館→大学で卒業アルバム個人撮影→一人カラオケでストレス解消→ワイシャツをクリーニングに出す→帰宅、という一日。

無駄に疲れました。


◆材料
・キャベツ(1/4玉)
・きゅうり(1本)
・ごま油(大さじ1)
・オイスターソース(小さじ1)
・しょうゆ(小さじ1)
・豚肉ロース(なければ見栄えのするもので)5枚ほど

◆作り方
①キャベツを千切りにする。なるべく細く。きゅうりも千切りにし、3cmぐらいの長さに。
②ボールに野菜を移し、ごま油、オイスターソース、しょうゆとまぜる
③②を冷蔵庫に入れ、その間に豚肉をゆでる
④②をさらに盛り付け、③をのせて出来上がり(※写真はかぼちゃです)



2008-06-23

Ugly women, finely dressed, are the uglier for it

CPUとソフトウェア。



 「一つ一つをきちんとこなせ」「想像力が足りない」「がんばってない」「お前の団体は終わりだ」。

昔所属していた団体で同期の飲み会があり、そんなことを言われました。
2次会には行かず、1人だけ帰って友人にお願いしてスカイプで反省会。

自分から腐ったにおいがします。






足りないのは、任せ方と、考え方。
何でも基本をおろそかにしてはいけないし、あきらめたら終わりなのです。




「相手の立場に立って考える」ことが大の苦手で。
ものすごいエネルギーを使うので、プレゼンの設計とインタビューのとき以外はやらないのですが、それは問題。

「相手に任せる」ことがわからなくて。
失敗したらフォローする、という行動を取っていたのですが、その方法では絶えず失敗は減らないわけで。

「どこまでが自分の責任か」わからなくて。
団体に関することはすべて自分の責任に帰していたのですが、現状固定してしまうのです。


何が足りないんだろうなあ・・・と悩むことに不毛さを覚えていて。
わからないのは情報が足りないから、ゆえに情報量を増やせばよい
とか物理的に思考するクセがついていて。

生産性は上がった気がするのですが、どんどん薄くなってる気がします。
全て本を読んで解決しようとしていたのですが、土台がずれている気がする最近。




生きるって、苦しいですね。



友人って、宝物です。


今日は、御殿下に行こうっと。








2008-06-22

『平成20年版 食料・農業・農村白書20年版 CD-ROM付き 食料・農業・農村白書~地域経済を担う、魅力ある産業を目指して~』(農林水産省編/時事画報社)


















今年の白書です。


今年も農林水産省の白書がでました。
他にも「森林・林業白書」「漁業白書」がありますが、いわゆる「白書」はこれ。
5月26日に出たらしく、「入省希望なら読みなさい」という暗黙のメッセージを感じとり、購入。
無事、読了しました。

ぱらぱら見て、「今年は(去年と比べて)面白いなあ」と思ったのですが、去年のを改めて見たら
去年のほうが面白い。

・・・単純に知識量の変化によるものらしいですね。


いろいろと農業政策が見直されてしまって、足踏み中の農政。
なんだか、なんだかなあ、という感じです。



roles of policy

行政官の役割。



昨日は一日中、田植えに行っていました。
農大の有機農業サークルの田植えにお邪魔。
彼らは、農家さんに畑と家を借りて、有機農業を実践して、販売もしているサークルです。

その、お世話になっている農家さんの田植えだったのですね。
20人で、苗を取り(畑で苗を育てているのですね)、
苗を植え、料理を作り、飲み、語り、本当に貴重な一日でした。




午前中は田植えだったのですが、午後は料理。
通常、農村では男性が農作業で、女性は家で料理を作りながら、その他家事をこなすのです。
3食のほかに、休憩のお茶&お菓子もあるので、忙しいのですね。

いつもは、農作業だけでもっぱら「お世話になる」側でしたが、
この機会にバックヤードも経験しようと思ったのでした。
「料理が趣味なんで」といったら、爆笑されて配属されました。
23人分のてんぷらを揚げる経験は、しばらくなさそうですね・・・。

やっぱり、農村の女性って大変。
料理って、自分で作ると食欲が80%オフぐらいになるんですね。
しかも「お疲れ様」とかいわなきゃいけないし
(実感としては女性のほうが大変だが、疲れたとかはいえない雰囲気)、
男どもは作業の話を通じて仲良くなってるし。。。
いろいろと貴重な経験をしたのでした。

作業の終了後は、宴会。
食事をいったん終えたあとは、農業について熱く語る会が始まりました。
思えば、他はみんな農大生。僕も、形式上は、農業経済の専攻。
・・・日本の農業について熱く語らないはずがありません。

高付加価値化、有機農業は金持ち優先だ、大量生産、農地の集約、地産地消・・・。
当然ですが、みんなの語ることが農業の話ばっかりで、本当に幸せでした。


「高付加価値化や効率化の一方で地産地消とか言っていて、政策は矛盾してないですか?」

「確かに。大きくはアジア経済圏を作りたいという最終ゴールがあって、そこからFTA・EPAがあって、国際競争力強化があって・・・」


みんな、すごくよく考えていて、びっくり。
「さすが東大生」的な頭の良さを発揮できたかは甚だ疑問ですが、
一生懸命話をしたら、なんだか考えているレベルは近いような気がしました。

就農希望の人も何人かいて、文字通り「ガチ」の議論となりました。

「消費者の意識を変えたいですよ。農家はもっと立ち上がってショックを与えてもいいんじゃないですか?」

「それは僕も思うけどね。ただ、現実は難しいから、食育とかをやっているわけで・・・」




語り合いながら、行政官の役割って、こういうものかなあ、と。
要は「全体としてどうなっているかを考え、伝え、全体として良くする」、ということ。

農業は作るだけじゃないし、運んで、売って、食べてもらわなきゃいけない。
それぞれはモノやカネでつながっているのですが、情報はつながっていないのです。
それをつなげて、全体としてうまい仕組みを作るのが行政官なのかなあ、と。

感覚的ですが、情報がつながれば、うまくいくのではないか、と思うのです。



どうして役人を志望したのかというと、
1つ1つの優良事例を作ることではなくて、それを広げることに興味があったから。

いろいろ見ていくと、素敵な農家さんは山ほどいるし、
意識の高い消費者だって星の数ほどいる。
でも、相変わらず、補助金に依存する農家さんも、料理をしない消費者もいる。

昔まちづくり政策立案をやって
「これは面白すぎるっ」と感覚的に選んだものでしたが、やっぱりそれは正しい。


まとまりがありませんが、本当に行政官になりたいですね。
































2008-06-17

sustainability of sustainability.

持続性の持続性。



プレゼンが終わりました。
今日は銀座でイタリア食科学大学の学生と。

初めて、英語でまともにプレゼンテーションをしました。
昨日原稿を作って、留学生に見てもらって、先輩に見てもらって、
今日直して、学校の空き教室(スライド投影ができる)を使って練習して、暗記して発表。

・・・伝わったのかな?いろいろ疑問ですが、aとtheの使い分けや、単数複数に敏感になり、良い経験でした。これきっかけにちゃんとしゃべれるようにならないと。

「学生っていっても、結局昔いわれていたことをやってるだけで面白くないよね」
・・・同感です。

話を聞いていて思ったのですが、なんだか食の運動そのものに興味はなさそうです。
趣味としての料理は好きでも、専門として食を学びたいという気持ちではないようです。
農業も、きっと一緒。


生産を、流通を、販売を、全部知ったって、考える軸がなければ意味がないと思う最近。



「持続可能性」・・・このフレーズもいつまで持つのでしょうかね。









2008-06-14

『公務員試験速攻の時事―教養・専門のあらゆる科目に対応! (平成20年度試験完全対応)』(資格試験研究会/実務教育出版)













行政ってすごい。


時事対策の本。ですが、論文対策でも使えたような・・・。

いかにも「対策本」なので、舐めてましたが、よい本です。
予備校の先生方はこれでなくて白書で対策せよ、といいますが、白書よりもこっちのほうがいいです。

というのは、すべての白書を、テーマごとにぶつ切りにしてくれているから。
対策本なので、内容が最小限。読み物としてはやや不足ですが、詳細は見ても不明なので十分。

白書って、テーマごとに出ないんですね。

こうテーマごとに並べてくれると気づくのは「役所ってすごいなあ」ということ。
あらゆる分野に何らかの対策は打たれていて
「これやったらいいのにな」とわれわれが考えうるものはすべてやっている、ように見える。

公務員志望者を増やすなら、これを読ませることをお薦めしたいですね。笑







『経済財政白書 平成19年版』(内閣府/時事画報社)













マクロ経済学の使い方。


予備校の先生と友人に脅されてあわてて購入した一冊。
けっこう面白いです。

というのは、現実のマクロデータを、基本的な統計処理で分析し、
「現実はどうなっているのか」をひたすら切り刻んでいく過程が良くわかるからです。

数字から現実を浮かび上がらせる作業は圧巻。
「役人って、本当によく勉強してるんだなあ」と思わせる一冊ですね。

全体的に何だかすごくエネルギッシュです。
「こうしたらどうなるか」「ではこう見たらどうでるか」と
トライアンドエラーを繰り返している姿勢が熱い。

経済財政白書って、こんなにいい本だったんですね。


てか、何でこれの画像がなくて、売り切れなんでしょうね。


『図説日本の財政 平成19年度版』(林信光/東洋経済新報社)













公務員試験定番本。


予備校の先生に脅されて買った本その2。
これは定番中の定番で、みんな持ってますから、買って正解。
特に今年はこれから出た部分があったので、本当にお世話になりました。

『図説日本の税制』と姉妹本(なはずですが、出版社が違うのは公開入札だから?)。
あっちは電話帳的な構成ですが、こっちは完全に読み物で、内容も平易で教科書的。

役人になれたら、本を書いてみたいなあ。。。





Respect is greater from a distance.

「お笑い芸人になったら?」


今日は助成金をもらいに行きました。

助成金の公開審査会。
審査員7人の前で、プレゼンしてその日に結果が決まる、という仕組み。

9:00集合で16:00解散。ずっとその場に居なきゃいけないんだから驚きです。

今回は控えめにトライアル(5万円助成)で申請。
3分間の原稿を2人で丸暗記し、練習すること13回。
発表の出来は上々で、無事申請が通って一安心。

「お笑い芸人に向いているわ」「声がいいわね。ラジオやらない?」と言われる嬉しい一日でした。


いや、ピン芸人は永遠の憧れなのです。人生が戦略論ですから。



団体運営をやっていると、自分が褒められることがない(ように運営する)ので、
外に出るって気持ちいいもんだなあと思ったのでした。

まあ、こういう自己顕示欲がなければもっとよく生きられるのですがね。
この欲があるから自分が生きていられるというのもまた事実。
人間とは難しいものです。






「補助金?申請やら報告やら書類作りが面倒だからそんなのやんねえよ」

いわゆる「イケてる」農家さんの一言が身に染みた一日でした。
補助金がなきゃ活動できなくなったら、終わりですね。。。


その後は古本屋でドラッカーの本と岩井先生の本を三冊500円で購入し、先輩とお茶。
こんなに時間を使ってもらって、いろいろ教えてもらって、自分って贅沢だなあ、と思ったり。



昨日今日と、会う人のレベルが高く、なんだかもったいないぐらいです。
尊敬する人たちと、好きなテーマでいっぱい話せる日って、本当に幸せですね。













2008-06-12

『戦後日本における柑橘産地の展開と再編』(川久保篤志/農林統計協会)













みかんが熱い。


ゼミの発表が柑橘農家の経済分析(の論文を紹介)だったので、読んだ本。
4,5冊見ましたが、これがずば抜けていて「専門書とはこういうものか」と唸らされました。

本書の構成は先行研究のレビューと分類、テーマの設定、テーマにあう具体例の調査報告、まとめ、とオーソドックスな形態。内容や何がポイントなのかが非常に分かりやすい。抽象的な言葉も、具体例を踏まえていると説得力が違います。

印象的だったのがテーマそのものの、柑橘農業の再編過程。

昔、みかんは凄く儲かる作物だったのですね。

1972年に生産量がピークを迎えますが、その後消費の減少や輸入自由化(オレンジ・果汁)によって産地が衰退・再編していったという過程が興味深い。今はピーク時の3分の1ほどの生産量なのですね。現在は生食用に高級志向になっていて、輸入オレンジやグレープフルーツと十分にすみ分けているのですから凄いものです。

コメも自由化すればいずれこうなるんでしょうが、先生いわく「みかんは耕作放棄しても森になる(多面的機能が維持される)けど、コメはそうならないから問題だよね」とのこと。


確かにね。コメはやはり難しい。














『世界の名著〈第3〉孔子,孟子』(貝塚茂樹/中央公論社)













孔子の凄さ。


2ヶ月近く読んでいたのですが、ようやく(論語のみ)読破しました。

構成は孔子の人生と『論語』の2つ。
『論語』は原文・読み下し・現代語訳・解説のフルコースで解説も厚(熱)く、丁寧です。
(岩波文庫だと解説が少ないので、こっちを買ったのですね)

最初の印象は、「孔子って、何が凄いの?」

別にたいした業績は上げていないんです。
中国の激動期に、貧しい武人の家庭に生まれた孔子が、学問を志し、その中でも特に周礼を理想とするようになり、学者としてそれを実現しようと入閣し、あれこれ施策をめぐらすが、結局失敗し、失意のまま生涯を終える、という一生。

実務家としては、何も成し遂げていない。ビル・ゲイツのほうがよっぽど凄いわけです。

そんな印象で読んでいたので、最初は斜め読みでしたが、
次第に孔子ワールドに引き込まれていきました。



まず、ずば抜けて頭がいい。

論語は基本的に弟子との問答集なのですが、同じ問いに対して、答えが違うことが多々あるのです。
理由を聞くと「お前は○○だから、△△といったのだ」との返答。

これは凄いことで、一瞬で相手の質問意図と(結構意地悪な質問をすることが多いので)、相手の理解のレベルと、返答が相手に与える効果と、自分自身の考えと、礼(孔子の理想)の5つを考慮してベストミックスを答えているということ。
確かに返答には(記録とはいえ)無駄がなく、頭のよさを感じます。


そして、熱い。

エネルギッシュな人だったんだろうなあ、という感じ。
純粋に学問好きなんでしょうね。音楽と学問については熱くなる人のようです。


彼には周礼という理想があって、それに忠実に生きています。
初めは窮屈そうに見えますが、徐々に素敵にみえてくるから不思議です。




孔子の業績よりも、その言葉の鋭さで読まれているんでしょうね。





梅酒













果実酒の季節です。



学校帰りに、梅の値段を見ては今か今かと思っていましたが、「紀州産・南高梅1キロ580円」の値段に負け、漬けることにしました。

作り方はいたって簡単です。梅を洗って、へたを取って、材料を入れるだけ。

問題は値段です。ホワイトリカーが、下手をすると市販の梅酒より高いので、ペイしないのですね。
酒税のバカといいたいですね・・・。当然自分で漬けたほうが抜群においしいのですが。

一昨年に容器を買って、昨年は漬けなかったので、2年越し。
飲めるのは2ヵ月後ぐらいらしいです。

2ヵ月後、梅酒を飲める自分だといいんですが・・・。

2008-06-09

『現代の経営〈下〉』(P.F. ドラッカー 現代経営研究会訳/ダイヤモンド社)











(写真は新訳版)


経営って、難しいんだなあ。


ご存知ドラッカーの代表作の下巻。

感想は「経営って、こんなに大変なことなのか」ということ。

経営学におけるドラッカーの主な業績は、リーダーにおいてカリスマ性を否定したこと、といわれます。
しかし、「誰でもリーダーになれる」というのは「リーダーには努力が必要」ということの裏返しなのですね。

下巻のテーマは「どうやったら人は生き生き働くのか」ということ。
企業である以上、利潤あげて、組織を活性化させ、社会に貢献する必要がある。
そのためには、社員が生き生きと働かなければならず、そのための仕事が経営である、という主張。

・権限を与える
・経営に参画させて全体の視点を持たせる
・チームで仕事をさせる
・適度な判断力を要求する仕事をさせる
・言葉によってではなく、経験によって知らしめよ


ドラッカーによれば、人間的なつながりで物事を進めて「何とかうまくいったね」というのは経営ではない。「目標を設定し、職務や仕事を組織化し、計画を立てることによって事業を経営していくこと」であるそうです。要は結果だけでなく、プロセスも重要であり、「ここの場所じゃなくてもできる」という再現性が必要だということ。

今まで、サークルの運営を通じてそれなりに経営的なことができると思っていましたが、きわめて「人間的なつながり」に頼った運営でした。経営という言葉を語ること自体もおこがましいぐらい、できてない。まったくの勘違いでした。実践も重要ですが、やはり机でも学ばないと。とにかく勉強ですね。

とどのつまり、経営者に求められるのは「高潔な品性」であるそう。最近の「品格」というやつでしょうか。

がんばります。








insensitivity










鈍感力。



日曜日に、サークルで食育イベントをやりました。
「食育」とは、「食に関する適切な判断力を養い、生涯にわたって健全な食生活を実現することにより、国民の心身の健康の増進と豊かな人間形成に資することを旨として、行われ」るもの。(食育基本法第一章第二条)

・・・らしいですが、要は食べることを通じて、いろんなことを教えちゃおう!というもの。
いろんなこととは、健康な食生活や食品の安全の知識や、食べ物を大切にする心、などです。

今回は神田の廃校を利用した文化祭みたいなイベントがあり、そこに参加したのでした。
ブースを立て、校庭に畑を作って土盛り&種・苗植えをするものと、野菜を使った団子作りの2つ。
当日は苗を提供してくれた農家さんが新潟から来てくれたり、畑(屋上緑化用の移動式畑)を提供してくれた会社の方がいらしたり、電解水を使った農法を普及している会社の方が来たりと、豪華なメンバーでした。

農大の学生が生産を担当して、家政大の学生が料理を担当して、日大の学生が運営して、東大の学生が全体を考える・・・そんな構想が1年半かけてようやく実現し、感激して涙が出そうでした。

が、毎回思うのですが、食べ物の流れ(フードシステム)の中に、経済学は入らないのです。自分が価値を発揮するには、もっと勉強して、全体の構想を提示しないといけないと強く感じました。
こういう「専門を生かした」活動を行うと(といっても自分でそう設計したのですが)、自分の専門と呼べるものの儚さに悩まされます。本当に勉強しないと、無価値ですもん。




今回は試験もあったので、運営はお任せ。

が、「任せる」とは難しいもんです。
自分の思い通りにできないし、情報が足りないし、全体を考えないといけないし、何を言うべきで何を言わざるべきかを選別しないといけないし、何よりも誰にも褒められない。これまでは自分でやることが多かったのですが、僕に「やらせてくれた」先輩方はさぞ気を揉んだんだろうなあ、とこれまでの自分自身を反省しました。

うーん。いろいろ学ぶことはありそうです。


ちなみに、小松菜のクッキーは好評だったようで、73袋(146個)持っていって、70袋掃けたようです。
おかげでクッキー作りの腕が上がりました。笑


みなさま、本当にお疲れ様でした。

明日もがんばります。














2008-06-07

小松菜のクッキー②










焼き中です。


明日食育イベントをやるので、それで出すためにひたすら作っていた今週。
4回目ですが、イマイチです。

アイスボックスクッキーなので、よく冷やさないときれいに成形されないんですね。
ということで、あまり冷えていないときに焼くと、失敗してしまいます。。。


ノリで作ると言っていたのですが、ノリ過ぎないほうが良かったかも。
といいつつ、量をこなすと確実に上達するので楽しいです。
昨日は家政大の子に「さすがバターが良く攪拌されてるわ」と褒められました。

(売る)料理って、絶対男性の仕事。


200個焼く予定なのですが・・・試食のしすぎで、クッキーを見るのもいやになってきました。
ということで、がんばれ、自分。

2008-06-05

『図説日本の税制 平成19年度版』(星野次彦/財経詳報社)













試験対策定番本。


ややマニアックですが、予備校の先生に「これぐらいは買わないと話にならない」と脅され購入した本。
一次試験対策用のつもりでしたが、まったく使わず。

と思っていたら二次試験(の勉強)で役に立ちました。

基本的に「辞書」なので、面白いとかいう内容ではありません。
こういう文面を弄繰り回す仕事になったら悲惨だなあ・・・。

が、好きな人はいるんでしょうね。



『マクロ経済学・入門第3版』(福田慎一,照山博司/有斐閣)













2次対策の本。


記述試験の、経済理論(マクロ経済学)の対策本です。
というのは、福田先生が試験委員だからです。

内容はごくごく入門という感じ。
AD-AS分析が入っていませんが、経済成長理論は入っているなど、独自のチョイスです。

なるべく現実の事例を元に理解させようと、日本経済のマクロデータがそれなりに豊富です。

コンパクトで理論が少ないので、簡単にとりあえず学びたい人にお勧めです。

悪くない本だとは思いますが、今年はあまりここからは出なかったのが残念。

2008-06-04

『小さな政府の落とし穴』(井堀利宏/日本経済新聞出版社)













一番面白かった公務員試験対策本。



これだけ唯一ハードカバーの新書なので、当然といえば当然ですが、
一番本を読んだ財政学の中で印象深かったのがこの本。

基本的な主張は
・日本財政の悪化原因は低負担高給付の社会保障。
・高度成長期なら良いが、現在の低成長の日本にはあわないので変えるべき。
・高負担高給付か低負担低給付を国民が理解し、選ぶべき。

構成はこれまでの政策評価と自身の提案の2つ。
小泉政権、安部政権の財政政策を説明し、解説し、財政再建という観点で評価しています。
パフォーマンスとして見えてしまう政策を、理論的に評価していて、
経済学を使うとはこういうことかと理解できます。

面白かった理由は、主張が明確で読みやすいこと、提案が具体的でワクワクする、の2つ。
各章にまとめが付いてあり、内容だけでなく、構成自体も非常に丁寧です。

提案はいろいろあり、公務員のNPO化から年金の制度改革まで多様で幅広い。
理論だけでなく具体案を語れるというのは凄いなあ、と。

政局が混乱する中で、「これが正しい」と胸を張って言えるのは研究者として素敵なことですね。


コワモテの先生でしたが、もうちょっといろいろ質問に行けばよかったなあと思ったりしましたとさ。










『日本の論点2008』(文藝春秋)













総合試験対策本。


として購入した本。あまりに不安だったので全部読みましたが、まったく本番は役に立たず。
これなら『速攻の時事』を読んだほうがよっぽどよかった・・・。
ちゃんとMECEで構成してくれといっても後の祭りですね。

ご存知小論文対策の王道です。
受験浪人のときは前期がダメでも後期で入る気だったので、これを読んでいました。
当時は連絡先も付いていたのですが・・・時代は変わったのですね。

当時はいい本だなあと思った気がしましたが、今読んでみるとそれほどでもないような印象。
みんな自分の本で語ったことを切り貼りしているだけなんですから。

パックンの論文を一番最初に読んだのですが、これが一番よかった。



コンセプトは現代日本の問題点を抽出して、代表的論者の対立意見を載せる、というもの。

が、農業問題があえて避けられているのに意図を感じます。文藝春秋も堕ちたもんですね。








2008-06-03

小松菜のクッキー










久々のお菓子作り。



しばらく更新が途絶えていましたが、元気です。生きています。
二次試験と面接が終わり、ひと段落。

安心も束の間、たまっていたタスクをほいほい片付ける日々が始まりました。
が、意外に楽しい日々です。

やっぱり、何かを必死に蓄積することよりも作り出すことのほうが向いているようですね。

試験勉強を通じて、ようやく日々のタスク管理が板についてきました。
この調子で加重限界効用均等の法則を実践したいもんですね。


写真はサークルのイベント用のクッキー。農業系なので、中心は小松菜です。

・・・小松菜がないほうがおいしいんですけどね。。。
どうしても小松菜が入るとサクサク感がなくなるのが懸念事項。うーむ。

先週も作ったので、2回目です。
人様の前に出せるクオリティになるまで、あと3回ぐらいかなあ。。。


面接でお菓子作りが趣味だと豪語してしまったので、腕を磨こうっと。









He who shoots often, hits at last.

政策立案とマニュフェスト。




政策立案=実現性重視
マニュフェスト=選挙受け重視


官僚って、空しいなあ、と。

ロクに知りもせず、志もない政治家の票獲得のために「お願い」のひとことで政策を作って、説明して、結局実現できなくて・・・。

官僚から転職する人の気持ちが少し分かった気がした一日でした。

なんだかなー。