ご存知ドラッカーの代表作の下巻。
感想は「経営って、こんなに大変なことなのか」ということ。
経営学におけるドラッカーの主な業績は、リーダーにおいてカリスマ性を否定したこと、といわれます。
しかし、「誰でもリーダーになれる」というのは「リーダーには努力が必要」ということの裏返しなのですね。
下巻のテーマは「どうやったら人は生き生き働くのか」ということ。
企業である以上、利潤あげて、組織を活性化させ、社会に貢献する必要がある。
そのためには、社員が生き生きと働かなければならず、そのための仕事が経営である、という主張。
・権限を与える
・経営に参画させて全体の視点を持たせる
・チームで仕事をさせる
・適度な判断力を要求する仕事をさせる
・言葉によってではなく、経験によって知らしめよ
ドラッカーによれば、人間的なつながりで物事を進めて「何とかうまくいったね」というのは経営ではない。「目標を設定し、職務や仕事を組織化し、計画を立てることによって事業を経営していくこと」であるそうです。要は結果だけでなく、プロセスも重要であり、「ここの場所じゃなくてもできる」という再現性が必要だということ。
今まで、サークルの運営を通じてそれなりに経営的なことができると思っていましたが、きわめて「人間的なつながり」に頼った運営でした。経営という言葉を語ること自体もおこがましいぐらい、できてない。まったくの勘違いでした。実践も重要ですが、やはり机でも学ばないと。とにかく勉強ですね。
とどのつまり、経営者に求められるのは「高潔な品性」であるそう。最近の「品格」というやつでしょうか。
がんばります。
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