2008-04-26

『百戦百勝―働き一両・考え五両』(城山三郎/角川文庫)













「豆を2つ蒔いておいて、いいほうだけ育てる。賢いやり方でしょ?」






いきなり痛い格言ですが、本書の結論はそんな感じです。


主人公は今で言う機関投資家。
貧しい農家出身の男が、米問屋から米の仲買人、株のブローカーにのし上がり、
現場の情報を重視し、常にリスクを分散させ「そこそこの勝ちを手堅く積み重ねて百戦百勝」
というサクセスストーリーです。モデルはヤマタネ証券(現三井住友グループ)の創業者、山崎種二。

商売に不確実性は付き物。それをどうなくすかは商売の本質そのものです。

印象的なのは、勝負を考える際に、情報を最重要する姿勢。
流行や人気ではなく、モノの動きで判断する。
人の意見ではなく、自分で見に行き、確かめる。
相場の変化の背景、相手をあらゆる手段で突き止める手段の豊富さと行動力はすごい。


と、いろいろ書いてあるのですが、なぜか心に響きません。
城山三郎に珍しく、サクセスストーリーだからでしょうか。
何だか、どこか薄っぺらい。百戦百勝して、だから、それで、何なんですかね?


行動原理の明確さは分かります。
だけど、あまりに合理的過ぎて、現実味が無い。人のにおいがしない。
なんだか教科書を読んでいるような気になってしまうのです。
教科書どおりに行かないのだから、面白いのです。
経済というドライな世界に熱い志を突き通していくから、面白いじゃないんでしょうか。

ビジネスのエッセンスは、ビジネス書でいい。
非合理的な、経済学では収まらない行動原理があるからこそ、人生は面白い、はず。



経済人を描いた経済小説って、プラモデルみたいですね。






2008-04-20

『菊と刀 定訳』(ルース・ベネディクト, 長谷川松治訳/現代教養文庫)













I am a Nipponjin。


知らず知らずのうちに刷り込まれている自分の中の「日本人」を再発見する一冊。


本書はアメリカ軍が、対日占領政策の基礎として依頼した日本人についての調査報告書。
当時のアメリカ最高の人類学者が、「アメリカ人がこれまでに国をあげて戦った国の中で、もっとも敵心が知れない国」であった日本を描いています。国や文化や精神という、大きくきわめて動学的で形の無いものをこれだけ明確に、簡潔に、分かりやすく示しているというのは、学者として最高の仕事でしょう。

本書の構成も絶妙。
「なぜ野蛮な日本人が敗戦後はおとなしくなったのか」という(当時の)現状を描写し、その理由を明治維新、江戸時代以前から続く日本の精神(義理や人情や誠実)の中に見出し、さらにその根拠を子供の育て方に見出し、最後は政策提案で終わっています。日本の特殊性を、西洋と比べて、それぞれ合理的な思想の背景を提示しているので、極めて分かりやすいです。

日本のモットーは「すべてのものをあるべきところにおく」こと。日本人の特異性はきれい好きと汚れ嫌いで大方説明がつく。日本人の恒久普遍の目標は名誉。西洋人の強さは自己実現だが、日本人の強さとは自己犠牲である。日本人の生活曲線はU字型・・・。

読んでいると日本人としては当たり前に感じるのですが、言われてみると確かに奇妙かも、という点がたくさんあって、妙な感じです。たとえば、西洋人は正義や主義のために行動するため、負けても考えを変えることはないが、日本人は自分がある目的に達するために行動するため、負けたら手段が誤っていたと考えて、すばやく考えを変える、とか。



「その体系は全く独特のものであった。それは仏教的でもなく、儒教的でもなかった。それは日本的であった――日本の長所も短所も含めて。」


この認識はすごい。

よく成功例として上げられる占領政策ですが、成功の原因の半分はこの一冊だと思います。









2008-04-13

Hope for the best and prepare for the worst.

寒い一日。



今日は朝起きて、お弁当を作って、大学の図書館に行って、予備校に行って帰宅。
すごく寒くて、コートを着てくればよかったと帰り道に思いました。

予備校を出るときに、(予備校で)同じゼミの人に会いました。
ゼミでもずば抜けて優秀な彼。

もうやることなんて無さそうなのに、この時間まで勉強しているんです。。。

がんばろー。


明日は大学の成績が分かるらしい。楽しみです。


2008-04-12

Congraturations! Happy new life!

おめでとー。



ある友人から内定の連絡がありました。

別の友人から結婚式の招待状が届きました。

・・・結婚が羨ましい。笑



今日は大学→お茶→予備校の一日。

お茶の先生曰く「簡単なお手前こそが最も難しい」らしい。
お茶の本質はお手前ではなく、その場で繰り広げられる会話にあるのだそうな。
中身がないと、うわべだけきちんと出来ても見透かされる、というお話。


民間就活は至極結局残念な結果に終わったので、いよいよ後が無くなりました。

あと三週間。

悔いの残らないように、モノトーンの日々を送りますよ。









『税の攻防―大蔵官僚 四半世紀の戦争』(岸宣仁/文藝春秋)













「国民のため」。


財務省の説明会で「これを読むと財務省の仕事がわかるよ」と紹介された一冊。
官僚というよりも、政治がよくわかる一冊でした。


内容は消費税導入に当たって、いろんな意味で「命を懸けて」奮闘した役人・政治家の記録。
著者は元読売新聞の政治記者。
足掛け9年にわたって描いた大作で、政治家、役人すべて実名で登場します。

前半は役人中心ですが、後半はほとんど政治家たちの独り舞台。
なぜかといえば、背負ってるリスクが役人とはケタ違いで、すごみがあるからです。
落選すればタダの人なわけですから、不人気な政策を推し進める政治家というのは、ある意味でものすごくカッコよく見えるのです。

「消費税導入」という不人気な政策を、財政面から考察し、提案する大蔵省(当時)。
それを、自らの政治生命を懸けながら、進めていく与党・自民党。
消費税反対によって世論を利用して連合するが、政権獲得後は主張を変える野党。
国民のためにあくまで主張を曲げない一政治家たち。
消費税導入反対に賛同したものの、徐々に認識を改め、急速に冷める世論。

みんな言ってることは「国民のため」なのですが、その「国民」の気持ちは決してひとつじゃないし、時間によって、状況によって変わるのです。「国民のため」に報いる手段も違う。筋を通すべきか、実利を取って貢献すべきか、世論を的確に捉えて主張を変化させるべきか・・・。

民主主義って、本当によく出来てるなあ、と思わされる一冊です。

この本を読んだのは、まさに同じような状況が農業政策にもあって。

消費税の時にはどうしたのかなあ、やはり政策では難しいのかなあ、と何かヒントを得るつもりで読んだのですが、別に政策でできないこともないし、要はやり方の問題なのだと理解しました。

やはり、国政の世界はビジョンがでかい。
気合を入れなおして勉強に励みます。



2008-04-11

What is the professional ?







生誕100年 東山魁夷展にいってきました。



そんなに余裕があるわけでもないんですが。
最後の息抜きかと思って、思い切って行ってきました。


感じたのは「プロフェッショナル」のひとこと。

すっごく、いろんな場所に行っています。青森から高知、ドイツやスウェーデン。

すっごく、いろんな色を使っています。新緑の青や、森の紺や、紅葉の朱色・・・。

すっごく、いろんなモノに書いています。紙、布、屏風、襖。


でも、東山魁夷。


世界中どこに行っても、どの色でもどの景色でも
世間に通用する、自分が納得するパフォーマンスで仕事ができる。
それがプロなのだと思い知らされました。


そんな人間になりたい。いろいろと気合が入りました。
がんばります。


2008-04-10

a vector is...

留学気分?



今日は初めて「上級マクロ経済学」なる授業を受けてきました。
・・・すべて英語。

内容自体は頑張ればわからなくもなさそうなのですが、先生の話がわかりません。苦笑
やはり行列がわからないと駄目なんですね。。。げんなり。

今日は寒い一日でした。


今日の一句:「雨桜 花より白い 息の色」



2008-04-09

Let's make a Haiku!










新学期。

そういえば、4年生になったのだと今日気がつきました。
これほど感慨の薄い進級も初めてですね。

気分一新、思い切って機種変更しました。

アカデミックパックとやらで、端末代が半額になって、2年間機種変更しないと端末代金もタダになるというお得なプラン。

なにやら騙されている気がしないでもありませんが、まあ、いいでしょう。

デザインにさほど無駄がなく、好印象。ハンドリングもなかなかです。
これだけで一ヶ月は幸せに過ごせそうです。


調子に乗って、キーボードも購入。
で、早速mtgで実演。終了と同時に議事録が流れるのは快感ですね。



三文会のテーマは「俳句入門」。

なにやら俳句とは「何が」「どうして」「どうなった」の「何が」だけで他2つを言い当てるものなのだそうな。わかりやすー。


で、調子に乗って一句。

「桜の木 下に残るや ゴミ袋」



2008-04-08

『企業の経済学』(淺羽 茂/日経文庫)













教科書第三弾。


今年から、国Ⅰ試験の経営学の試験委員が、師匠からこの人に代わったんです。
なんでよりによって、今年?と思わざるをえませんが、文句をいってもしょうがないので。

内容は思っていたよりも専門的です。が、新しい事例を扱っているので新鮮に読めます。

前半はミクロ経済学の初歩で、企業の費用最小化(利潤最大化)条件や、不完全競争市場を扱っています。真ん中は戦略論で、価格戦略(浸透価格など)やオープン・クローズド戦略を事例を絡めながら紹介しています。後半はミクロな労働市場の分析で、成果主義や年功賃金にも言及しています。

日経文庫って、こんな感じなんでしょうか。微分が出てくるあたり、明らかに一般向けではありませんよ。

ここから何かでるといいなあ。


『ザ・プロフェッショナル』(大前研一/ダイヤモンド社)













「見えない大陸」。



そんなにいい本かなあ、というのが読後感。

なんだか無駄に具体例とカタカナ語がありすぎて、「プロフェッショナルとは何で、どうやったらそれに近づけるのか」がほとんど書いていないんです。たぶんA41枚でまとまる内容です。読者をクライアントだと思って書いてほしいもんです。「書いてなくても、自分で感じ取って成長していくのがプロフェッショナルなんだ」と言いたいのなら、話はわかりますが・・・。

「プロフェッショナル」とは「顧客最優先のサービスを磨き続けてしまう人」、らしい。
21世紀は、不確実で、これまでの常識やノウハウが使えない「見えない大陸」であり、プロフェッショナルこそが、時代を切り拓き、新しい価値を生み出していける、的な内容。

印象に残ったのは「議論する力」。
この力だけは自分では身につけられないんですよね。海外に行きたい。

こういう本を読むと、必ずマッキンゼーに行きたくなるから不思議です。苦笑





rainy day

雨。


今日はすごい雨。降水量は4月の記録更新のようです。
よっぽど学校行くのをやめようと思いましたが、結局一番のラッシュ時に遭遇。

久々に面接も授業もない日。が、勉強はあまり進まず。。。

後輩(といってももはや同学年)が内定を決めたそうです。
なんだか自分のことのように喜んだりして。


ゼミオリがあり、先生と久々にお話。

「本当に政策で農業を変えられるのでしょうか?なんだか実行力に乏しい気がします。考えて、頑張って、身を粉にして働いて・・・それで変わらないんだったらむしろ民間企業に行って直接変えたほうが早いし、意味があるのではないかと思うんです」

「うーむ。一長一短だと思うね。やはり大きなビジョンを示すべきなのは政策だと思うけど」

最近、考えるのはそんなことばかりです。無駄な悩みになりそうですが・・・。
考えたいけど、行動もしたいんです。
想像だけじゃなくて、創造したい。創造だけじゃなくて、想像したい。



先生が今年のゼミの教科書候補を何冊か持ってきてくれました。
どれもすごく面白そうで、わくわくしました。いい本、たくさんあるんですねえ。


毎日日記を書くのは、意外としんどいもんです。

東山魁夷展に行きたい今日この頃です。










『メンタル強化バイブル』(高畑好秀/池田書店)













目標設定とイメージと。



いや、メンタル、弱いんですよ。

スポーツ選手の自己管理って、徹底しています。
勝ち負けが明確に出る短期間の勝負の中で、全てをぶつけなければならないからです。

僕はプロフェッショナルと呼ばれる人間であれば、
ベストの成果を出すために生活面(睡眠・栄養・休養)も管理すべき、という考えなのですが
世間の本を読む限りでは知識や技術に終始しているようでイマイチ主流ではないようです。
が、スポーツ選手にとってみれば「そんなの当たり前」なわけで、読んでいて気持ちが良いですね。


本書は意欲的な構成で、荻原健司や佐々木主浩や北澤豪などの一昔前の一流アスリートのメンタルトレーニング&専門家による解説集、という感じ。レイアウトは微妙ですが、情報量の点ではグッドです。

で、精神状態の維持にはイメージトレーニング目標設定が主流でした。

なるほど。

ビジネスマンのイメージトレーニングってどんな感じなんでしょうかね?模索中です。












『竜馬がゆく』(司馬遼太郎/文春文庫)













世に生を得るは、事を成すにあり。



奇跡の人です。

幕末にあって、民主主義国家の建国を志向していたという奇跡。
それ実現するためだけに生き、死んだという奇跡。


期末試験終了の日に買って、読むこと1ヵ月半。ようやく読了しました。
大政奉還の時と、死ぬときは思わず号泣しました。



この生き方はすごい。それだけです。
やたら生き方にこだわりを見せる自分ですが、
この人は本当に究極で、間違っても「竜馬になりたい」とはいえそうにありません。


自分は、坂本竜馬というよりは中岡憧太郎で、中岡というよりも佐々木三四郎な気がします。
うーむ。レベルが足りない。。。










2008-04-07

a mouthwash













うがいぐすり。

就職活動中です。

先週から、面接ばかりの日々が続いています。
大して受けてないに、なんだか物凄く疲れてしまって、終わるとすぐに眠るという不思議。

なぜかなあ、と思っていたのですが、単純に風邪だったようです。

今日は面接して授業を受けて御殿下に行って面接して友人の内定を祝って勉強して帰りました。
友人が内定するのは、自分のこと以上に嬉しいですね。

(おそらく)単位はすべて取った(はず)なので、もはや受けなくてもいいのですが、授業は面白い。

「環境経済」という授業があり、「澤・藤原」となっていたのでまさかと思ったのですが、
そのまさかで担当教員は澤昭裕先生藤原(奥野)正寛先生でした。

京都議定書を結んだ経産省の責任者と日本を代表するミクロ経済学者が、環境政策の理論と実際を教えてくれるという「ありえない」贅沢な授業。あまりの豪華さにシラバスだけもらうつもりが、全出席を誓いました。笑


大前研一の本に、学生時代に日記を毎日つけたことが論理的思考力を磨いた、と書いてあったので、今後は毎日日記を書こうかと思います。以上。


2008-04-05

『ゆたかな社会 決定版』(J.K.ガルブレイス 鈴木哲太郎訳/岩波現代文庫)













「経済学って、本当に意味あるんですか?」


昔から思っていたのですが、GDPや経済成長率や景気って、なぜ高い(良い)と嬉しいんでしょうか?

これほど「ゆたかな」日本で、これ以上の豊かさって必要なのでしょうか?

その問いは自分の進路を決めた原点なのですが、それは別の話。




現代の経済学の中で前提とされている価値観への問いかけの本です。
著者はアメリカの経済学者。ハーバード大名誉教授で、政府の要人も、米経済学会長も務めた一人。
主流の経済学をよく理解したうえで、その文脈上で批判しているのですから読み込みやすい。

大学受験の現代社会ではガルブレイス=『ゆたかな社会』と覚えたものですが、ようやく読めました。
初版は1958年。4度も改訂され、読み継がれているのですから驚きです。


本に描かれているのは、貧困者の救済の学問であった経済学が、社会の発展に伴いゆたかな社会の論理としてちぐはぐに作り変えられてきたという歴史と帰結です。

なぜ、官より民が重要なのでしょうか?なぜ経営者は尊ばれるのでしょうか?

それはこの世では生産が重視されているからです。
ではなぜ生産(経済成長)が重視されるのでしょうか?

昔は平等、保障、生産が並んで問題とされていたのです。しかし、社会の発展により、生産だけをもって、ほかの2つが巧妙に隠されたからだといいます。というのは生産の増強によって全体が大きくなれば貧困者が減ることが現実によって確かめられたこと、広告活動によって欲望を生み出し、生産の保障が可能になったからです。絶え間ない生産の拡大のために、広告活動により必要以上の生産と消費を繰り返す現代。しかしながら人的な投資である教育や生活環境などの公共財への生産は容易になされません
。それは個人の所得を奪うものとして悪とみなされるからです。過剰な私的財の供給と過少な公共財の供給というアンバランスな「ゆたかな社会」。しかし人々の所得は「ゆたかな社会」の生産活動から生まれており、このような社会を否定することができません。否定できるのは「新しい階級」と呼ばれる、所得の大小に囚われず自分の価値観にあわせて好きなことを仕事にしている人だけです。


彼は農家の息子で、トロント大農学部、UCLAバークレーの農業経済学を修めた一人。

『農業再建』にもこの本が紹介されていました。なんだか分かる気がします。

だって、農業って、消費者主権じゃ最適化されないんだから。







2008-04-04

『農業再建―真価問われる日本の農政』(生源寺眞一/岩波書店)













再建とは?



今、一番読むべき農業本といったらこれでしょう。

内容は関心がある人向けの現代日本農業問題入門書、という印象。教科書的です。


著者は東京大学の農学部長・大学院農学生命科学研究科長。
名実ともに、農業分野の研究者のトップですが、ずば抜けて頭の切れる、いいおじさんです。
多忙なのに、うちのサークルの顧問をやってくれているのですから、本当に頭が下がります。

話題の自民・民主の政策対立から、ややマニアックな農地制度、背景となった食生活との農業生産構造の変化まで、(当然知るべき)幅広い内容をわかりやすく、きれいにまとめています。一ヶ月で書き上げたそうですから、持っている知識の深さと広さに脱帽するばかりです。


気になった点をいくつか。

①農家は自給率を上げない
・・・生産者に自給率を上げるインセンティブがないということ。つまり穀物よりも単価が高い野菜を作るのが当たり前だということ。カロリー自給率だけでは自給力(=いざというときに国内で食料を生産できる力)を正確に測れないということ。

②高齢化により国産需要が増加
・・・人口比36%の55歳以上の人間が、食糧消費額の52%を占めるという現状。高齢化により国産品需要は(相対的に)増えるはず。

③V農業は健闘
・・・施設利用型のV(value added)農業と、土地利用型のC(calory)農業に分類すると、衰退が顕著なのはC農業だけ(米は主業農家が18%)で、他方は健闘していること。

④自給率低下の原因は生産力低下
・・・自給率低下の原因を食生活の変化(需要面)と生産力の低下(供給面)に分類すると、1965-99年は食生活面21%、生産面12%、85-99年・・・食生活面5%、生産面8%と逆転していること。また、90年代に食生活、生産のピークがあり、以降は食生活はあまり変わらず、生産が減退していること。



いろいろ書いてある一冊ですが、「何が再建なのか」は分かりません。
研究者とは難しい職業ですね。真実を示さなければならないのですから。

政策のフロンティアが分かる、いい一冊だと思います。