2009-07-11

『問題解決プロフェッショナル「思考と技術」』(齋藤嘉則,グロービス/ダイヤモンド社)



「わかること」「実行できること」「結果がうまくいく」



いわゆる「問題解決」のパイオニア的な一冊。
構成はシンプルで

①思考:ゼロベース&仮説
②技術:MECE&ロジックツリー
③実施:ソリューションズ・システム

の3つ。こういう本から①②がいろんな本に切り出されていったのだなあ、と考えると何だか不思議な感じがしますね。もともと一緒に使うものなんですからね。


③のソリューション・システムとは、①②で分析した問題に対して、「この問題は解決できるか?」「YES、beacauce...」と、問題が解決できる理由を死ぬほど考えて、上から順に検証していく、というプロセスのこと。

・・・すっごいポジティブなんですね。問題解決というと、何だかどうしようもないものを淡々と分析して、淡々と実施していくイメージでしたが、「どんなスバ抜けた解決策があるかなー」とみんなであれこれ考えて「これでできるのか確かめてみよう」と動きつつ考える感じ。要は問題解決とは、言葉通りの「問題の根源を除去すること」ではなく、「問題の根源を明らかにすることで達成すべき目標を明確にし、目標を達成すること」なんですね。手段をあれこれ考え、日々実践するなら、そりゃ楽しいわ。

「わかること」×「実行できること」=「結果がうまくいく」なんでしょうか。
いずれにせよ、実行できないと意味ないんですね。





2009-07-08

『本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー』(養老孟司,竹村公太郎/PHP新書)





モノは嘘をつかない。



モノで見る文明史、という一冊。
日本を、文明レベルの100年単位のスパンで、水・エネルギーの視点から議論した内容を収録したもの。

モノで見るとは、つまりは自然科学の分野から社会を俯瞰するということ。経済学みたいな、人間のアンケートや経済活動の統計からモデルで帰納的に考えるのではなく、自然の末端のデータから社会を演繹的に構想する、という新鮮さと確からしさ。だって、人以外はみんな嘘をつかないんですもん。

凄く凄く、新鮮。


いろいろとデータを持ち出し、環境の変化から見た日本の未来論をふっかける竹村氏と、すべてに違う視点で同じように応える養老孟司。

こういう人たちの会話って、こんなに凄いんでしょうか。。。
特に養老孟司はやっぱり凄い人なんですね。

生態学、本気でやろうかと思ってしまいます。


『話術!虎の穴―現役アナウンサーが明かすトークのネタ帖』 (三橋泰介/源)




話術に王道なし



研修で、あまりにコミュニケーション力がないことに気づき、購入した一冊。
というか、最近狭い環境にばかりいて、落ちていたんですね・・・と思いたいのですが、そもそも面白い話をすることは苦手なのですよ。


本書はデパートの販売員からトークの面白さに魅せられてアナウンサーになった著者が開発した話術を学ぶ術を教える一冊。別にこれを読んだから瞬間的に会話が弾むわけではなさそうですが、王道のことを言っている印象。何でもそうですね。

ポイントは①「トークとは共感・知識・笑いである」②「アドリブは真似る練習によって作られる」③「集める・気づく・作る、で情報収集を」の3つ。

①「トークとは共感・知識・笑いである」
そのままですね。あとひねりとか、自分を少し落としこめる、とかも有効らしい。もはやどうしようもない。

②「アドリブは真似る練習によって作られる」
奇跡は奇跡的には生まれない、ということですね。自分の仮想師匠を作り、徹底的に真似ることが重要らしい。音から文章にしてさらに音読すると効果的だそうな。確かに。あとはネタを常に自分で試すことが重要。風呂の中や、友人の中で。

③「集める・気づく・作る、で情報収集を」の3つ。
たくさんの情報媒体に日々触れること、日常からネタを拾うこと、ネタを作ること、の3つ。


あとはテレビは5台買えとか、呼吸法から鍛えよ、とか、すごい感じ。笑
いろいろ勉強になります。確かにアナウンサーなら、そこまでするわ。












『図解雑学 論語』(狩野直樹/ナツメ社)



孔子の実像。


文字通り、論語の図解です。思わず古本屋で買ってしまいました。
もともと論語・孟子は持っているのですけど。

内容は論語の抜粋と内容を斟酌したもの。
論語ってそこまで難しいものではないはずなのですから、やっぱり原典をあたるほうがいいですね。。。

15志学
30而立
40不惑
50知命
60耳順
70従心

だったんですね。従心は知らなかった。

論語を読むと「孔子ってアツくて、頭の回転が早い人なんだなあ」と思うのですが、この本は読むと「孔子ってきちんとしていて偉い人なんだなあ」と思う一冊です。







2009-07-03

かぼちゃのチーズケーキ




ハッピーバースデー。


以前はことあるごとにバースデーケーキを作っていたもんですが、最近は作らなくなったなあ、と感慨にふけりつつ、サークルの先輩(といえば先輩)のために作ったもの。

久しぶりすぎて手順を完全に忘れていましたが、チーズケーキは失敗しないからいいですね。

それでいておいしい。下にはビスケット生地を引きましたが、なんだか懐かしくて、自分が一番食べていました。笑

誕生日って、誰にでも年に一度あるんですから、素敵ですね。




2009-06-28

『新自分を磨く方法』(スティービー・クレオ・ダービック, 干場弓子訳/ディスカヴァー・トゥエンティワン)




みずから変化をとりにいく



自己啓発書の凝縮版のような一冊。自分磨き、だけではない。

目的・目標設定、
外的要因:自他へのポジティブシンキング
内的要因:基礎力(学習、健康)

が入っています。

・外見は大事
・愚痴や嫉妬したっていい

というのが他との違い。

こんなの読んでもどう変わるわけではないんですが、「やっぱりそうだよね-」という一冊を手元に置いておきたいという自分に気づいた今日このごろでした。




『日本の農業は成長産業に変えられる』(大泉一貫/羊泉社)




農業は成長産業たりうるか?



部分的には、なりえる、と思います、というのが答えでしょう。


コメ政策を批判しつつ、産業としての農業を肯定する、アゲアゲな感じの一冊。
もっといえば、農水省、JA(全農)、自民党を批判しつつ、経営感覚のある農業経営者を応援する一冊。

つまり主張は

①コメのみが所得源という考え方の生産者や政治や農水省こそが間違っている。超高級米、飼料米、米粉米など多様なコメのあり方を認識して、制度を変えるべき。

②そのためにも参入規制や生産調整など無駄な規制は不要。政治への甘えをなくすことも不可欠。

③その上で、きちんとビジネスの基本に立ち返れば、農業は産業足りうる。


これは本当にその通りで、その上で肯定的な書き振りが素敵です。
ミニマムアクセスや大豆小麦の輸入割り当てにまで話題を広げているのがすごいところ。
この文量で、ここまで現代農政の表層を扱うとは、お得な一冊ですね。

個人的には、農協の普及員をうまく使え、という話に共感。確かに農業を評価・指導できる力は今後の食品産業に欠かせない部分ですものね。

確かに、こういう話をしていかないとなあ、と思う一方、全員が生産だけで儲かるはずはないよなあ、と思うのでした。産業足りえる=儲かる、というのは全体のパイを増やせるのではなく、あくまで退出農家が増えるというプレイヤーの縮小によって、もたらされる残りなのかなあ、と思ったり。食料生産の農業はこうしたスペシャルな経営者に担ってもらうとしても、それ以外の市場で農業という産業の幅を広げる施策が必要でしょうね。