つまり、です。組織を率いる者は、心を常に公平に保っていなければなりません。嫌いな奴でも、気に喰わない意見を言う奴でも、まずはおのれの“相手を嫌う心”を封じて、対せねばならぬ。トップに立つものの責務とは、言ってしまえば、それだけなのです。
西郷隆盛って、自分で本とか残してないんです。(てかそういうところが既に凄い。)
で、西郷隆盛に触れることのできる数少ない一冊が「西郷西郷南洲翁遺訓」。米沢藩の藩士たちが西郷を訪ね、意見交換をした際の「ありがたいお言葉(&明治政府批判)」をまとめたもの。で、これはそれを現代語訳したもの。だって原著は文語体で読みづらいんですもん。岩波の文語バージョンは昔から持っていたのですが、あまりの読みづらさに挫折していたんですね。その意味でこれは画期的。
内容はまさに公務員のバイブル。「これを時の権力者に読ませてやりたいわ」と誰しもが思う内容。笑
西郷さん、公的な職業に携わる人間として、人として、すっごく立派。こころがきれいななんだなあと思ってしまいます。『貞観政要』が本当はもっとバイブルなんでしょうけど、こっちのほうがコンパクトでいいのでは?と思ったりします。
「言うのは易し、行うが難し」で、これを実行して生きていくことが超難しいんでしょうけど、西郷隆盛って本当にそうやって生きてきてるんですよね。。。という意味で言葉の重みが桁違いです。思わず目頭を熱くしてしまいました。
私、いままで服部正也と井上準之助みたいになりたいなあと思っていたんですが、ここに来て西郷隆盛がトップに据えられそうです。なんかミーハーみたいでいやだな(まあ、ミーハーですけど。笑)
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