2010-07-24

why do you live?

あなた、そんなんだったらやめなさい。



先週、異動する先輩の送別会の幹事をやっていたときのこと。

私が尊敬する職場の大先輩にそんな一言を頂いてしまいました。





「最近どうなの?」

「いや・・・。いろいろ難しいですね。こういう政情では。予算もないし」

「別に予算がなくてもできることはいくらでもあるはずでしょ?」

「確かにそうですけど、でも我々は現場を知っているわけではないですから、何をするにも確信が持てないんです。机上の空論で考えたことを実行しても迷惑をかけるだけですし。そもそも、市町村、県、出先機関とか、いろんなプレイヤーがいるんですから、それぞれに役割分担があると思うんですよ」

「じゃあ、国の役割って?」

「結局現場に一番近い人に頑張ってもらうしかないんですから、その人たちのために予算を取ってくることなんじゃないんですかね。現場に行けば行くほど、優先順位は下がってきて独自の予算は取れないわけじゃないですか。だから国で予算を取る。そして現場に近い人に現場に即して企画をしてもらう、それが本来のあり方じゃないんですかね。」

・・・といったところで冒頭のひとこと。

「なぜ予算があるのか?なぜ法律があるのか?なぜ出先機関があるのか?なぜ町役場があるのか?・・・考えたことはあるのか?まず、我々が一人で現場に行って、全部やるんだ。一戸一戸の経営を見て、自分が思う経営改善について、アドバイスする。それが自分1人ではやりきれないときに限って、町役場の人や出先機関に手伝ってもらう。それでもできないときに限って、予算を使う。それでもできないときに限って、法律を作る。役割分担なんて、思い上がるんじゃない。まずお前が経営を見れなくてどうする!俺は現場でずっとやってきて、現場ではできないことがあると思ったから、国に来たんだ。」



この送別会自体は水曜日にあって、この言葉が頭を離れず、ずーーーーーーーーーーっと考えていたのですが、今日久々に築地に行ったり、映画に行ったり、家族と食事していたりして考えが整理できました。キャリアとか出世とかどうでもいいといいながら、実は自分自身、内心すごくこだわっていたんだなあ、と気づいてしまいました。でもふと考えてみれば、そんなことのために生きるのは空しいと思って専門を決めたし、今の職業を選んだんです。





まず、自分1人で、全部やってみよう。





と考えたところで、就職して以来、自分にまとわりついていた何かがふわっと取れた気がしました。その何かは、実はすごく重くて、それが良くないことはわかっていたけど、自分にはどうすることもできなかったんです。。。



あ、当然、やめるなんて考えませんよ!