2008-06-28

『社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論』(イヴォン・シュイナード, 森摂訳/東洋経済新報社)













MBA経営。



MBAとはManagement By Absence=「不在による経営」。
要は半年会社にいなくてもいいような仕事の仕方と、心の余裕と楽しさを持つ、ということ。

パタゴニアの創業者イヴォン・シュイナードの自伝です。
パタゴニア、とはアウトドア用品のメーカー。
「ブランドっぽい(プレミアムのついた)メーカー」というイメージでしたが、
経営者が一年の半分ほど山登りやサーフィンに行くらしく、そこで感じた環境意識を経営理念に反映させているというユニークな企業。初めて有機栽培のコットンを使って服を作った、とかそんな会社らしい。

内容はイヴォン・シュイナードの生い立ちから今まで&経営理念の解説。

ものづくりの技術から経営をはじめた人の話は「世界一の製品を作る」などと明確です。
その点、バリバリのMBA経営者よりも主張が明確で、面白い。



一点気になるのは、「経営、楽しいのかな?」というポイント。
山登りやらサーフィンは楽しそうですが、経営する楽しさは伝わってこない。

「環境を守るための企業」という理念は素敵ですが、個人が掲げるものとしてはどうかと。




仕事って、そんな義務感で「良いこと」をやるもんなのかなあ?







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