2008-08-15

『スウェーデン―自律社会を生きる人びと』(岡沢憲芙, 中間真一編/早稲田大学出版部)













自律と自立と而立。



これもスウェーデンの本です。テーマは「自律」。

これもエッセイ集ですが、最初の2つは体験談とインタビューなので、具体的で面白い。
スウェーデンの実像が垣間見える気がします。

印象的だったのは「自己決定」「自己責任」が当たり前という出産。
そして、社会人になってから大学に戻って勉強ができる社会制度と価値観と大学。


社会人になって、もう一度大学で勉強するなんて、日本では役人ぐらいですよね。
スウェーデンには「リカレント」という仕組みがあり、勤労成人は誰でも望めば教育と労働を交代できるようになっているらしい。

「今までになく、知の欲求がこみ上げてきた」という、ハンバーガーショップでのマネジメントからストックホルム商科大学(おそらく留学先)にパスした女性のインタビューが心に残りました。



「勉強したかったら大学時代に将来決めて、専門性を磨いとけよ」とか言ってませんって。


きっと社会に一回出てから大学に入れるほうが、何かの指標は上がるんでしょうね。










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