先日、待ち合わせ時間のときにふらっと書店で見て衝動買いした本。
(なんだかそんなのばっかりですけど)
この手の本は最近多いのですが、
特集ページ数がそもそも少なかったり、情報が白書丸写しだったり、と読む価値なし、が大半。
・・・と思っていたら、この本はまったく違いました。
60ページぐらい、特集されています。
ストーリーの組み立てがうまい。
農業の現状から、フードシステム関係者(生産者、小売、加工)へのインタビュー
国際貿易の歴史、農業政策の矛盾や、食品産業の現状・・・。
有名農家さんがこれだけ一度に出てくる本も珍しい。
本当によく書いてあって、驚きます。
要約すれば「農林水産省もよくやってはいるけど、いろいろ問題があるよね」という感じ。
わかって批判するのと、わからずに批判するのは全く違うのです。
基本的には、政府がいうことはもっともなわけです。
しかし、税金を使う以上、いろいろ不自然な圧力(いわゆる無駄)が加わってしまいます。
しかし、政府はそれを明らかにできない。だから嘘の塗り固めが重なっていってしまう・・・。
その辺は日本の政府の失敗の本質である気がしますが、補完するのはマスメディアなはずです。
その辺をふまえて、具体的に書いている。きっとすごくやり手の記者さんがいるんでしょうね。
・食料自給率は本当に重要な指標なのか?
・集落営農が農地集約化を阻む
いままで、この手の本は東洋経済>エコノミスト>ダイヤモンド、かと思っていましたが、
そうでもないみたい。
某先生に「記者が向いているんじゃないの?」と言われてそうとうショックだった自分ですが
ダイヤモンドぐらいは受けてもよかったのかなあ、とか思ったり。
ちなみに、Amazon.comでは1000円でした(定価670円)。
こうやって情報に値段がつくのは新鮮ですね。
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