2009-02-03

『組織行動のマネジメント―入門から実践へ』(Stephen P. Robbins (著), 高木晴夫ほか (翻訳)/ダイヤモンド社)



「パス・ゴールという用語は、有能なリーダーは道筋(パス)を明確に示して従業員の業務目標(ゴール)を助け、障害物や落とし穴を少なくすることによりその道筋を歩きやすくする、という確信に由来する」(R.J.House"Path-Goal Theories of Leadership")



「組織行動学」の入門書。組織行動学とは、「組織内で人々が示す行動や態度についての体系的な学問」らしい。この叙述で学問的な危うさが理解できますが、薄く広い内容を扱って概念を詰め込んだ辞書みたいな印象。
主張が、ないんです。

組織のマネジメントには、やはりマネジャーの人間観や価値観が反映されるもの。
いろいろな学問の、いろいろな学者の主張を混ぜている学問なので、そういう「偏り」がないのが残念。
とはいえ、冒頭のパス・ゴール理論には全面的に賛成です。

ということで、下記は有用(だと思った)概念の抜粋。
英語で読みたかったなあ、と思ったり。日本語にすると、硬すぎる。。。

何かメモみたいですみません。




マネジメントの役割:説明、予測、統制

クラックホーン・ストロベックの価値次元
①外部環境:支配、調和、服従
②時の捉え方:過去、現在、未来
③人間の本質:善、混合、悪
④活動志向性:存在、抑制、行動
⑤責任の焦点:個人、集団、階層
⑥空間の認識:私的、混合、公共的

人はなぜ集団に所属するのか?
:安心感、ステータス、自尊心、親密さ、力、目標達成

名目集団法

チームが機能するための3能力
1、技術専門
2、問題解決、意思決定
3、対人的

チームに必要な9つの潜在的役割
1、創造・革新
2、探求・奨励
3、評価・開発
4、推進・組織
5、完結・生産
6、管理・検査
7、擁護・維持
8、報告・助言
9、連結

信頼の築き方

1、自己利益だけでなく、他者の利益のために働く姿を見せること
2、チーム・プレイヤーになること
3、開放性を実行すること
4、公正であること
5、感情を言葉に表すこと
6、意思決定の指針となる基本的価値観において一貫性を示すこと
7、秘密を守ること
8、能力を示すこと

コミュニケーションの役割
1、統制
2、動機付け
3、感情表現
4、情報

異文化コミュニケーションの要点

1、類似性が証明されるまでは互いに異なると仮定する
2、解釈や評価よりも叙述を重視する
3、相手の立場に立つ
4、自分の解釈を作業仮説として扱う

3Mの戦略:構造的変数の設定


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