「知ってるか?世の中には2種類の人間しかいないんだ。1つは他人のために働く奴、もう1つは自分のために働く奴さ。さて、君はどっちになりたいんだ?」
そりゃ、「自分のために働く」ほうがいいですよねー。というだけの一冊。
具体的にお金を儲ける方法は一切書いていません。
何も書いてないけど、何でも書いてあるような感じの一冊。
もはや形式的には将来の職業を決めてしまったわけですが、もうちょっと早くに読んでおいたら人生変わっただろうなあ、と思ってしまいました。
著者には2人の父親がいたらしい。ひとりは実の父。もうひとりは友人の父。実の父は公務員で、高学歴。友人の父はたいした学歴はないが、自分でビジネスをしている人間。実の父は年齢が上がれば上がるほど、自由になる時間は減り、給料は増え、かつ借金も増えていった。一方、友人の父は年齢が上がればあがるほど、自由な時間が増え、財産も増えていった。実の父は真面目で頭も良い。それがなぜこのような違いを生むのか・・・というのが本書のきっかけ。ベストセラーになった前作の追加版がこれです。
「勉強して、いい学校、いい会社に入り、いい家庭を築く。それが幸せ」という価値観は、産業化時代、工業化時代に形成されたもの。そこでは工業社会に順応する訓練された人間を社会的に「生産」する必要があり、そうして「生産」された人間は一定の社会的成功が約束されていた。しかし、今は情報化社会であり、そこでは訓練は何の役にも立たない。発想のパラダイムを変え、必要な学習を行い、「賢く、自らのために働く」べきである。
みたいなのが結論のようです。うーん。思いっきり嵌ってました、よ。
基本的に自分の人生には常に満足している幸せな私ですが、さすがにもう一度学生時代を送りたい、とか思ってしまいました。それぐらいの一冊。
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