2009-01-17

『霞ヶ関構造改革・プロジェクトK』(新しい霞ヶ関を創る若手の会/東洋経済新報社)




縦割りと中心不在。



要はその2点なんじゃないの?というのが読後感。

霞ヶ関の問題点は国民視点に立てていないこと、政策の質が低いことの2つであり、その問題は省庁間の連携不足と横並びの人事制度に起因する。その解決策は・・・というのが大まかな内容。

現役の役人が実名で出版するということで、当時話題になった本です。おそらく霞ヶ関改革の議論としては最も具体的でかつ本質的なのでしょうが、松永さんの本の後に読むにはちょっと字が多すぎました。。。


直感的に思うのは、霞ヶ関って、Second bestやThird bestであって、政策立案機関として最適にdesignされた組織ではないということ。それはほかの何かがきっとBestになっているからであり、それを明らかにしないとせっかくの具体的な提案も生き生きと読めないなあ、と思うのでした。本質的に重要なのは「どうするか」ではなく「なぜできないのか」であると思うのです。

でも、捨てないでとっておこう。



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