2009-03-02

『お米は生きている―自然と人間』(富山和子/講談社)



「わたしたち日本人は、お米と大のなかよしです」



子供向けの、日本のお米についての本。
第42回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書(小学校高学年の部)。

「日本人とコメ」というテーマで、先史からのコメ作りと社会に与えた影響の紹介から、多面的機能、現代の農業・環境問題まで、幅広く扱っています。

「難しいことをわかりやすく」書いてある・・・と期待して読んだのですが、わかりやすいものの、難しいことが書いてあるかはちょっと疑問です。教育にとって重要なのは、日本の農業が大事であることを刷り込ませることではなく、自然に感じられるようにすることなのではないでしょうか、などと思ったり。

95年に初版。ガット・ウルグアイラウンド合意と同年ですから、そういう意図があったのでしょう。
なんだか、ね。



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