マクロを見るためにミクロ。
金融系の本第二弾。
動機は前回と一緒で、紹介されて読んだのでした。
FT(Financial Times)の"the book of the year in 2008"という有名な一冊。
著者のモハメド・エラリアンは世界最大の債券ファンドのCEO&CIO。
ハーバード基金のCEO、HBSの教員、IMF職員と「夢のような」経歴の持ち主。
――「『大転換』をどう理解し、対処するか」という問題意識で書かれた本。
投資家、政府、国際機関と多様なアクター向けに、ミクロ(個人の考え方)とマクロ(集団の現象の理解)を解説しているため、多少表現がぼやけていますが、
きっとすごく勉強して直接話を聞いたらいいんだろうなあ、という印象。
・未来を予測したいのなら、普段から数字で予測してギャップを明確にせよ
・世界経済の変化の力点は、先進国から新興国にシフトしている
・行動ファイナンス、金融、が発展分野?
・オーバーレイ戦略とテール保険が短期的に有効
世界のマクロ経済って、新しいフォーマットがあって、それを理解すれば常に理解できるものなのかと思っていたのですが、どうやらそうではなさそう。
主要なアクターを見定めて、その行動原理とアクター間の行動の交錯の中に未来があり、意外?とミクロ的なもんなんだなあ、と認識を新たにしました。
なるほど。やはりミクロだな。
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