「今年は重よしさんで新年会をやりましょう。swanさんも来られますか?」
「・・・ちなみに、おいくらなのでしょうか?」
「昼で10,000円からです」
「・・・りょ、両親に相談してみます」
お茶のお稽古での一幕。
教室の先輩が有名な料理屋さんの娘さんだそうでそこで新年会を行うことになったのでした。値段もびっくりですが、メンバーも僕と同い年の方から母親ぐらいの方、祖母ぐらいの方まで幅広くてびっくり。しかもみな女性。「お姉さま」たちに混じり、先生の解説を聞きながら、楽しい時間をすごしました。
料理はおいしい、というか「変な味がしない」という感じ。
お魚やお野菜の味が本当にはっきり感じられるような印象。
「ここだ」というポイントの味。この料理なら、この味がベストだろうなあという感じが延々続くのは家庭料理ばかり食べる身には不自然だったりして。
どれもどこか懐かしい味で、新しい味がひとつもないのが新鮮でした。
グルメとはほど遠いのできちんと味を理解したかどうかは怪しいですが、お姉さまたちが「おいしい」と料理がでるたびに歓声をおあげになられて、それだけ見ていてもおなかいっぱいになりました。また、魯山人の器が出てきたりして、びっくりでした。
思えば、これほど食事に感謝することってないなあ、と。
食材を作った人、料理した人、器を作った人、必ずいるはずなのに普段はそんなこと考えません。
おいしかろうと、おいしくなかろうと、高かろうと、安かろうと、流れは一緒なはずなのに。
高いお金を出したときこそ感謝する、というのは経済学的には因果は逆でしょうけど、本当はその逆な気がしてなりません。いずれにせよ、なんとも皮肉なものですね。
将来また・・・行くようになったら偉くなるか悪くなるかどちらかですね。
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