岩井先生の本です。神保町の古本市で3冊500円。即購入です。
本書を要約すると
「社会の差異性から利益を生み出すことで発展してきた資本主義は、グローバリゼーションの進行による世界の均質化によって、行き詰る。したがって今後の資本主義は、人間内部に蓄積された知識(もしくは人的資本)を差異性として発展するしかない。なぜならば人間には均質化し得ない意思があり、人的資本の発揮いかんは個人の意思によるためである。法人は、人的資本を囲い込み利益をあげる器として、今後ますます人間本位の形態に発展せざるを得ない」
てな感じ。
もともとは世界で5本の指に入るような数理経済学者。
数値モデルでごちゃごちゃやる理論系です。
そこから現代資本主義論や社会と経済の関係性の研究(貨幣論など)に移行し、現在は法人論を扱っているらしい。
で、その資本主義論(マクロ)と法人論(ミクロ)が実は一つのテーマにつながるのでは?とひらめいたことがきっかけで、この本を執筆したそうな。
サークル運営と農業経済の勉強をしていた自分も、これまでの経験がこの本で一つになりました。
で私の考えを入れると
「社会の差異性から利益を生み出すことで発展してきた資本主義は、グローバリゼーションの進行による世界の均質化によって、行き詰る。したがって今後の資 本主義は、人間内部に蓄積された知識(もしくは人的資本)と、自然条件を差異性として発展するしかない。なぜならば自然環境とは均質化しえず、また、人間には均質化し得ない意思があり、人的資本の発揮 いかんは個人の意思によるためである。法人は、人的資本を囲い込み利益をあげる器として、今後ますます人間本位の形態に発展せざるを得ない。加えて今後は、自然条件と人的資本の結合体である一次産業が資本主義を担う存在になるだろう」
・・・都合よく解釈しすぎかな。ただ、理論的には正しい、はず。
卒業前に、岩井先生にちょっと議論を吹っかけてみようかなあ。
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