「今日の文明国の流れは、経済がすべてに優先する政策をとっていることだ。だから経済には聖域はないだろう。しかし、人間には聖域はあるのだ」
1983年の同名新書の文庫版。私よりも古い本ですが、基本的な状態は変わっていない、らしい。
描き出しているのは、環境と経済の両立における行政の無策。
役所がアタマで描いた論理は、過去のサステイナブルな習慣を破壊し、現場の経済では通用しないばかりか、環境への深刻な影響を及ぼしている、と。遺伝子組み換え食品を含め、この時期にここまで農業の実態を抉り取っていることは驚きで、さすが朝日新聞と思ってしまいます。
が、裏を返せば、農業問題や農業の議論はこの25年間、さして変化していないということ。
つまり、問題が先送りされているということ。
何が問題なのか。本質はいたってシンプルな気がしています。
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