「乱は治より生じ、怯は勇より生じ、弱は強より生ず。治乱は数なり、勇怯は勢なり、強弱は形なり」
だいぶ前に読んだ本ですが、印象は「さらっとしている」感じ。
(中国古典には珍しく?)中心概念がないんです。
あるとすれば勝つという結果のみ。
経験則から、戦争とは何か?から、その戦略や将軍のあり方まで、コンパクトに纏めています。かなり実務的。
「こうすればよい」という経験則の集合。内容は、勝てるかどうかの計算の仕方、戦争のコスト、外交の重要性、戦争における勢い、展開の読み方、相手を欺くこと、相手を知ること、地形(環境)を利用すること、火の使い方、スパイの使い方などなど。
基本的には戦争反対で、やむを得ない&勝てる場合に戦争をする、という思想。
勝てる戦争しかしないというのは、当たり前のようで、あまり当たり前じゃないかも。
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