「しかし、その『経験豊かなマネジャー』から話を聞いていると、不思議なことに、『見識』が伝わってこないのです。一つの仕事を通じて『スキル』を磨いてきたプロフェッショナルが必ず持っているべき『見識』や『智恵』が伝わってこないのです。こうしたマネジャーが、なぜ、生まれてくるのか。『反省』をしないからです。」
ずばり仕事の報酬とは「能力」「仕事」「成長」らしい。
昔インターンをしていた会社で見かけた一冊。当時はふーんという感じでしたが、働き始めると読み方が変わるものです。田坂広志さんはNPOのマネジメントなどでよく引き合いに出される方。
①給料や地位は仕事の報酬ではなく、自ら求める対象でもない、結果としてついてくるものである。
②本当の仕事の報酬とは、能力の向上、作品としての仕事の創作、そして人間としての成長、である。
③人間としての成長とは、決して失われない、もっとも価値あるものである。
が骨子で、それぞれ「じゃあ、その3つはどうやって得ていけばいいの?」ということを講話形式で書いてあります。師匠を見つけ、師匠から会話や物事を進めるリズム感、バランス感覚の「呼吸」、仕事に対する「心得」、反省のための「着眼」点を学ぶべき、など単純に具体的な話が書いてあり参考になります。
能力は経験によって作られるものだと思っていたのですが、経験は能力によってもたらされるものであり、能力は心構えと反省によって積み重ねられるものなんだと考えを改めました。
仕事にも、王道はないんですね。
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