2009-05-30

『生き方―人間として一番大切なこと』(稲盛和夫/サンマーク出版)



「なんまん、なんまん、ありがとう」



京セラ創業者の稲盛和夫が自らの生き方の指針について書いた本。
先日、稲盛さんの本を読んでとても共感するものがあったので、もう一冊読んでみることにしました。

結局「人として正しいことを、常に行いなさい」というだけ、です。


当たり前のことを言うことは簡単ですが、実践するのは難しい。本当に実践したものだけが持ちえる厳しさが文面からひしひしと伝わってきます。会社の経営をする中で、「正しく生きる」ことの意味を再確認したのでしょう。個人的には「思考は現実化するが、そのイメージがカラーで鮮明にならないといけない」と、仮説思考のビジュアル化を提唱している点が興味深いのですが、それは細かいお話。

・・・ここまでくると、人間として完成しているなあ、という印象です。


結局、「何が人間として正しいのか」をだれが、どう教えるか、ということが本質的な問題なのだと思います。おそらく親でしょう。いまの日本に素敵な生き方をする人間が減ってきたのであるとすれば、問題の本質は学校だけではなく、家庭の中にある気がしてなりません。



3年前、一度購入して、読まずに処分してしまった一冊。
ようやく読めるようになりましたね。




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