「生きる意味ってあるのかなあ?」
ある種の人間は、きっとどツボに嵌る質問じゃないでしょうか?
・・・というのも、かくいう私も、まさにその一人だからです。
やりたいことがない人間から、やるべきことを取ってしまったら・・・そこに待つのがこの問い。
なんとなく大学生活を送っていて、やるべき仕事がなくなって、とるべき単位がなくなって、でも生活は保障されていて・・・。そんな人間だった自分。こんなこと考えても意味ないんだろうなあ、と思いつつ考えていたのが人生の意味でした。あのとき「まあ、結果的に意味のある人生にすりゃ、いいんだ」と割り切って、とりあえずやりたいことらしきことをやるという判断をしなかったら、今の自分はなかったかもしれません。
著者のV・E・フランクルはナチスの収容所体験を持つ、精神科医。死以外に待つものがない絶望的な状況の中で、一囚人として体験したこと、周りの人間を観察して発見したことから、「人生の意味」について語った講演録がこの一冊。
「人生の意味を問うべきじゃない。人生が自分に何を期待しているかを問うべきだ」というのが結論。人は快楽のために生きているのではない。快楽は責任を全うした結果として与えられるもの。
同様に
「仕事の意味を問うべきじゃない。仕事が自分に何を期待しているかを問うべきだ」
なんでしょうね。
というわけで、25年間生きていた自分と、支えてくれた家族・友人・先生先輩後輩に感謝ということで、誕生日の一言でした。
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